9月25日、地域包括ケア病棟で「夏祭り」を開催しました。
スタッフステーション前のホールには、射的やワニたたき、金魚釣りのコーナーが並び、懐かしの縁日屋台の雰囲気に包まれています。どれもリハビリにつながるものばかり。夏祭り開始の案内を受けて、患者さんが続々とホールに集まってきました。
射的に挑戦!
吸盤の矢を放って的をねらう射的は、意外にも命中が難しく、かえって「もう一度!」と患者さんの挑戦心をかき立てました。的にはペットボトルを再利用したカラフルな鬼を配置。すべての鬼を倒そうと、狙いを定めて引き金を引くと、ポーンと軽快に矢が飛び出します。鬼が倒れると満面の笑顔を見せる患者さんも。
矢は1ゲームにつき5本。列に並び直して再度挑戦する患者さんもいらっしゃるほどの熱気を感じました。
白熱のワニたたき
ボックスからワニが頭を出した瞬間、患者さんの手が一瞬の早業でハンマーを振り下ろします。その瞬発力に、職員からも思わず「おおっ!」と感嘆の声。
ワニを操作する職員も真剣です。ゲームを盛り上げようと、そっと出して素早く引くなど、タイミングを工夫しながら進行しました。
静かに白熱する金魚釣り
釣り堀に見立てた子ども用プールに用意されたカラフルな金魚を、患者さんが竿で狙います。糸をたぐる手元に、自然と力が入っているのが伝わってきました。一方で、釣れたと思った金魚が途中で落ちてしまう場面も。釣り上げた金魚は器に移し、その成果を見ながら職員ともコミュニケーションが生まれて、場には穏やかな空気が広がっていました。
多職種で夏祭りをサポート
当日は、看護師・リハビリスタッフ・社会福祉士等が協力しながら進行やサポートを行いました。また、面会にいらっしゃったご家族が温かく見守る姿もありました。
金メダル贈呈
ゲームに参加するごとにカードへスタンプを押し、すべてを回ると手づくりの金メダルを贈呈。
このメダルは作業活動を兼ねて患者さんと一緒に制作したもので、縁日屋台の終わりに職員から患者さんの首にかけさせていただきました。
このあとは休憩タイムです。
ほうじ茶ゼリーでひと休み
お祭りの締めくくりには、特製の「ほうじ茶ゼリー」をご用意しました。やさしい甘さのデザートです。意外性のある味に、「何の味?」とまるでクイズのように会話が広がります。ゼリーは嚥下力や食事制限に応じて個別に調整し、安心して召し上がっていただける工夫を凝らしています。
こうして夏祭りは一区切り。
余韻を味わうようにホールに残る患者さんもいらっしゃいました。
(ホールにおける患者さんの個別の活動も多職種で見守り、サポートしています)
ご参加いただいた患者さん、ご家族の方々、協力くださった皆さん、ありがとうございました。
今後も、地域包括ケア病棟をはじめ、さまざまな取り組みをお届けしていきます。ぜひご覧ください。
・あわ工芸座人形浄瑠璃公演/敬老会