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博愛リハ新聞

保育所・回復期リハビリテーション病棟の夏祭り

当院では、病棟の患者さんと保育所の子どもたちとの交流を深める取り組みを行っています。世代を超えて触れ合う機会が少なくなっている今だからこそ、この時間は患者さんにとっても、子どもたちにとっても特別なひとときです。

第2回目となる今回は、回復期リハビリテーション病棟で「夏祭り」を開催しました。会場には多くの患者さんが集まり、子どもたちの元気な姿を温かく見守る姿が印象的でした。

イベントの幕開けは、エレクトーン伴奏に合わせた「シャボン玉」の合唱です。配布した歌詞カードを手に、患者さんも一緒に口ずさんでくださいました。

伴奏は、保育士経験を持つ外来患者さん。この日のために指先の自主訓練を兼ねて練習を重ねてきてくださいました。

魚釣りゲームで世代間交流

続いては「魚釣りゲーム」。作業療法士が心を込めて手づくりした釣り堀を前に、子どもたちは夢中になって竿を握り、次々に魚を釣り上げます。

子どもたちの様子を見ながら患者さんと「かわいいですね」「元気をもらえます」と会話も心も弾み、交流の輪が広がっていきました。

釣った魚を入れたボックスには、手づくりのアンパンマンのキャラクターシールを一人ひとりが思い思いに貼っています。

子どもたちは釣り上げた魚をボックスに入れ、患者さんへ「見て見て!」と披露。第1回目の交流のときより、堂々とした姿も見られました。

手づくりに込められた想い

さらに登場したのは「アンパンマン千本釣りボックス」。アンパンマンの口からおせんべいが飛び出すと、子どもたちは飛び上がって大喜び。飛び切りの笑顔を見せてくれました。

実はこのボックスも、合唱で伴奏をしてくださった外来患者さんが、訓練を兼ねてご自宅で制作してくださったものです。「障がいをもっても誰かの役に立ちたい、楽しみを持ちたい」という想いに企画を重ね、この日を迎えることができました。患者さん自身のリハビリと、子どもたちの笑顔がつながった瞬間でした。

子どもたちがくれた力

交流の最後には、数名の患者さんに感想を伺いました。

「かわいかった」「一生懸命で頑張っていた」

――そんな言葉に、子どもたちの存在が大きな力となっていることが伝わってきました。

中には「抱っこしたかった」と話された患者さんも。子どもの保護者でもある職員がそっと支えながら、子どもを膝の上に抱っこしていただく場面がありました。

子どもたちが保育所へ戻る際には、患者さんと職員が花道をつくり、拍手でお見送り。「もう少し一緒にいたい」という気持ちが伝わる名残惜しい時間でした。

またね!

子どもたちにとっては、普段と違う環境に最初は緊張もありましたが、回を重ねるごとに慣れ、笑顔でゲームを楽しむ姿が増えています。患者さんにとっても、子どもとの触れ合いはリハビリの一助となり、なにより心の張り合いにつながっているようです。

ご協力いただいた保育所の先生方、ご家族の皆さま、そして元気いっぱいに参加してくれた子どもたちに、心より感謝申し上げます。

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