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博愛リハ新聞

保育所・地域包括ケア病棟のクリスマス会

12月12日、地域包括ケア病棟に院内保育所の子どもたちを迎え、クリスマス会を行いました。

これは、入院中の患者さんが病室を離れて過ごす時間を持ち、活動性や意欲を高める「目的のある離床」を意識した取り組みの一つです。

看護師・リハビリスタッフ等が見守る中、スタッフステーション前のホールには、子どもたちと患者さんが集まりました。

会場の裏で待機していた「特別ゲスト」が、呼び込みを合図に登場。大きな白い袋をかついだサンタクロースが現れると、子どもたちは飛び上がって、笑顔で特別ゲストを迎えました。

📖絵本の読み聞かせ

サンタクロースがかついでいた袋から取り出したのは、大きなサイズの絵本2冊。

最初のプレゼントは、サンタクロース2人による大型絵本の読み聞かせです。『きんぎょがにげた』では、絵の中に隠れている金魚を次々と見つけ、「ここ!」と誇らしげに絵本の中を指しました。

患者さんは、子どもたちに視線を向け、穏やかな表情で見守っています。子どもたちの元気な様子は見ているだけでも、感覚刺激につながっています。

🔔ハンドベル演奏

続いて、サンタクロースによるハンドベル演奏。「きよしこの夜」などが披露されました。クリスマスらしい澄んだ音色に大人も子どもも、耳を傾けています。

演奏後には子どもたちもハンドベルに触れる時間がありました。得も言われぬハンドベルの響きに興味津々な様子でした。

🎁患者さんからのクリスマスプレゼント

続いて、患者さんから子どもたちへプレゼントを手渡ししました。

手提げ袋の中に入っていたのは、「マラカス」。子どもの小さな手でも持ちやすいサイズ・形状の飲料用ペットボトルを活用したものです。カラフルな手提げ袋とマラカスは作業療法士等とともにリハビリの一環として患者さんが手づくりしました。「誰かに渡す」という目的を持つことで、制作過程そのものが意味のある活動となり、リハビリへの主体的な参加にもつながりました。

子どもたちは取り出すやいなや、マラカスを振りながら体も動かし始めました。

🎹クリスマスソングを合奏

エレクトーンによるクリスマスソングの演奏が始まりました。

演奏者は、ピアノの先生をされていた患者さん。リハビリの一環として、病棟の食堂ホールに設置しているエレクトーンで日頃から演奏を楽しんでいらっしゃいます。この日は、子どもたちのためにと定番のクリスマスソングを譜面なしで、何曲も披露してくださいました。

曲に合わせてマラカスを鳴らし、体を揺らす子どもたち。患者さんたちの優しいまなざしに包まれました。

🎤インタビュータイム

サンタクロースがマイクを手に患者さんに声をかけ、感想を聞く場面も。

「子どもたちの笑顔に元気をわけてもらった」「かわいかった」と、世代間交流の喜びが言葉と表情ににじんでいました。こうした前向きな感情の変化も、離床や活動への意欲を高める重要な要素の一つと考えられます。

1時間ほどのクリスマス会。名残を惜しみながらも手を振り合い、子どもたちを見送りました。

地域包括ケア病棟では、患者さんが安心して在宅生活へ戻れるよう、多職種で連携しながら、医療と生活の両面から支援を行っています。今回のクリスマス会も、患者さんが病室を出て人と関わり、役割や楽しみを感じながら過ごす「目的のある離床」を意識した取り組みとして企画。イベント中の多職種によるケア、子どもたちとの交流、患者さんの得意を生かした演出などを取り入れ、実施しました。こうした活動は、廃用症候群予防にもつながっています。

ご参加いただいた患者さん、ご家族の方々、協力くださった皆さん、ありがとうございました。

博愛リハ新聞」では、リハビリテーションにかかわるさまざまな取り組みをお届けしていきます。次回もどうぞお楽しみに。

地域包括ケア病棟は、 治療後すぐの退院が不安な方や、在宅療養中に困りごとが生じた方が、 入院しながら退院準備や生活調整を行う病棟です。 急性期治療後の患者さんに加え、 在宅療養中や施設入所中の方も直接受け入れ、 医療と生活の両面から在宅復帰を支援しています。

当院の地域包括ケア病棟では、介護者の負担軽減を目的としたレスパイト入院や、 慢性疾患に対する調整指導のための入院などにも対応しています。医師・看護師・介護士・リハビリ職など多職種が連携し、治療や体調管理を行いながら、 在宅復帰に向けた医療・生活面の調整を行います。

【こんなときはご相談ください】
・在宅療養中に体調が悪化した
・生活動作(トイレ、歩行など)や飲み込みのリハビリをしたい
・施設入所中だが、 一時的な入院が必要
・外来通院していたが、 家での生活が難しくなった
・家族の介護負担が大きく、 在宅継続が不安など

直接、 地域包括ケア病棟へ入院できる場合があります。 ご利用については、かかりつけ医やケアマネジャー、 または当院の地域連携室までご相談ください。

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