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院長コラム

新型コロナ感染パンデミック下における、当院の地域医療への取り組み

コロナの感染者数も理由ははっきりしないようですが、減少傾向になり、本県でも感染者0が報告される日もみられるようになってきました。このまま収束し第6波が来ないことを祈るばかりです。

当院は新型コロナ感染症パンデミック下で地域医療に貢献してきました。実践した主な内容は、①発熱外来 ②ポストコロナ患者の受け入れ ③ワクチン接種 ④後遺症外来を上げることができます。早期から発熱外来を開設し患者のトリアージを行い陽性患者の早期発見に努め拡大を防ぎました。

患者数が増加し急性期病床が逼迫した際には受け入れ病院の病床確保のためポストコロナ患者を当院回復期病棟で受け入れてきました。特に感染拡大の最初の頃には老人の施設でクラスターがしばしば起こり、急性期病院も治癒した後の高齢者の受け入れ施設が見つからず困っていたようです。当院は基本が慢性期病院ですのでリハビリも充実しており、リハビリを提供できる利点もあり患者さんに有益な施設と考え、多くの患者さんを受け入れてきました。

コロナワクチンの接種は開始時社会的には従事する医療職不足など多くの問題があり予定通りに進みませんでした。当院では職員はもちろん、職域接種、一般住民の方にも対象を広げワクチンの接種を実施しました。あとでみると1万5~6千回近く接種していました。

感染者の累計が増加してくるのにつれて、症状の持続を訴える患者さんが多く社会的にも大きな問題となってきました。新型コロナに感染した人のうち回復後通常状態に戻る一方で、回復した後も数週から数か月症状が持続する患者さんがおりコロナ後遺症と呼ばれています。

5月にコロナ後遺症外来を立ち上げ7月より積極的に診療を開始しました。コロナ後遺症で悩まれている患者さんは多く、受診された患者さんの主訴となる症状は咳、喀痰、息苦しさなどの呼吸器症状、胸部の痛みや違和感、全身の倦怠感、味覚嗅覚異常、記憶障害、集中力の低下、不眠、微熱、脱毛、頭痛、めまいなど非常に多彩です。当院受診の患者さんの性別はほぼ同じで年齢別には若い人が多いようです。

また、感染の重症度では多くは軽症に分類される患者さんでした。社会復帰するうえで問題となる症状は全身倦怠感の持続で非常に不安があるようです。実際、報告によると、この症状のため仕事を辞めざるを得なかった人もいるようです。今後も博愛記念病院として実践可能なことに取り組み県の医療に貢献したいと思っています。

最後にコロナ感染症は軽症でも後遺症が出現することもあり感冒とは異なり重篤な感染症ですので罹患しないことが最も重要です。患者数は減少してきていますが、気を抜くことなく、今までのようにマスク、手洗いなど感染予防を継続していくことが大切です。

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