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デイケア通信

おでかけ|広重が描いた“180年以上前の鳴門の渦潮”を見に行く ― 徳島県立近代美術館 浮世絵展

秋晴れとなった10月7日、博愛記念病院デイケアでは、徳島県立近代美術館で開催中の大阪・関西万博特別連動企画「浮世絵の華-原安三郎コレクション-」を鑑賞しました。

当日はマイクロバス2台に分乗して出発。文化の森総合公園・近代美術館の最寄りの駐車スペースで安全に降車し、屋根付きの通路を通って館内へ。車いすでも移動しやすいバリアフリー設計で、エレベーターを利用してスムーズに展示室へ進むことができました。

最初に、美術館職員の方から、美術館や企画展の概要について解説を受けました。
この企画展は、実業家・原安三郎(1884~1982)が蒐集した浮世絵コレクションの中から、藍染文化にゆかりのある作品や、世界各国が集う「万博」に通じる名所絵が紹介されています。

利用者さんは1枚1枚、作品をじっくり鑑賞。展示会場内にも美術館職員の方が付き添い、質問や解説に対応してくださいました。

なかでも注目を集めたのは、歌川広重による「阿波鳴門の風波」です。天保初期〜中期(1830〜1844年頃)に制作された作品で、徳島・鳴門の渦潮を題材にした名作のひとつとして知られています。

青の濃淡と曲線で渦の勢いが描かれたその一枚は、180年以上前の木版多色刷の版画とは思えないほど色鮮やか。繊細な線一本一本が鮮明に残っており、「これほど状態の良いものはなかなか見られません」と、美術館の職員も熱を込めて解説してくださいました。

希望者は常設展にも足を運び、スペインの画家サルバドール・ダリによるドライポイント版画「マルドロールの歌」なども鑑賞しました。

美術館内を約1時間かけてゆっくりとそれぞれのペースで作品を眺め、芸術にふれる穏やかな時間を過ごされました。館内での鑑賞を終えたあとも「いいものを見せてもらった」との声が聞かれました。

今回の企画展が掲載された美術館のニュースレターを手に、帰路につきました。

今回の外出は、「芸術に触れることで心を動かす体験を持つ」「季節の変化を感じる」ことなどを目的としています。外出先での移動や観覧そのものが、歩行訓練や姿勢保持などのリハビリ効果にもつながります。
文化に親しみながら心身の活性化を促す、デイケアならではの取り組みです。

※掲載写真はすべて許可を得て撮影しています。


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博愛デイケアに関するお問い合わせ先:088-669-2166(直通)

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