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インドネシア保健省の視察団来院|当院の医療体制をご紹介|国際医療交流

7月17日、インドネシア保健省の関係者一行が、当院の視察に訪れました。目的は、サイバーダイン社製のロボットスーツ🄬「HAL🄬(Hybrid Assistive Limb)」をはじめとした当院のリハビリテーション機器や、病棟の運営体制について実際を確認することです。

到着した視察団を迎える様子

視察団一行は、まず当院のエントランスで職員と笑顔であいさつを交わし、和やかな雰囲気で視察がスタートしました。

バティック(インドネシアの民族衣装)を着用し、親愛の気持ちを伝える坂上祐樹副代表
(平成医療福祉グループ 副代表 経営企画医師 海外事業部門 部門長/写真右)

進行・ファシリテーターは塩原 耕作さん
(平成医療福祉グループ 海外事業部  課長/写真中央)

通訳を務めるのは、Erna Arsinawati(エルナ アルシナワティ)さん
(平成医療福祉グループ 海外事業部 インドネシア看護師 日本正看護師/写真左)

会場では、日本語とインドネシア語を交えながら、平成医療福祉グループ全体の概要、今年7月1日に開院したジャカルタリハビリテーションクリニックの構想や現状、さらに当院・博愛記念病院のリハビリ体制などについて紹介しました。

加村事務長から当院の概要や医療体制について紹介

インドネシアにおけるリハビリの現状

現在、インドネシアでは急性期中心の医療体制が主流で、脳卒中など後遺症を残す疾患の回復期リハビリや在宅復帰支援は、十分に整っていません。国民皆保険制度(JKN)のもとで、医療サービスは一定水準にありますが、質の高いリハビリテーションの提供や専門職の育成が大きな課題となっています。

日本の医療機能分化と医療連携を解説

坂上祐樹副代表より、日本の医療機能分化の制度について丁寧に解説。急性期から回復期、生活期へというシームレスな流れをつくる仕組みに、視察団からは「回復期病棟にはどこから患者が転院してくるのか?」など、実務に踏み込んだ質問が次々と寄せられました。その一つひとつの問いに、現地の医療システムをより良くしたいという強い使命感があふれていました。

ここでは、日本における医療機能分化の考え方や、当院での取り組みについて紹介することで、現地の医療・介護システム向上に向けた示唆を共有しました。

リハビリ機器に高い関心

リハビリテーション機器のデモンストレーションでは、ロボットスーツ®「HAL®」やBMI(Brain-Machine Interface)などを紹介しました。単なる機器の紹介に留まらず、視察団からは「ヒジャブを着用したままでも利用可能か」といった、現地の文化や習慣に即した具体的な質問が寄せられました。

腰用のHAL🄬を用いたリハビリのデモンストレーション。当院リハビリテーションスタッフが仕組みや活用法などを熱心に解説

下肢用HAL🄬(脳や神経の信号を読み取り、歩行や立ち上がり動作を補助するロボットスーツ🄬)

モニターに表示されたリアルタイムデータ(関節の動き・筋肉の反応等)を見ながら、HAL🄬の仕組みに理解を深める視察団

BMI(Brain-Machine Interface)本体を左腕に装着し、脳の信号に連動して腕を動かすリハビリの実演(BMIは、脳波を解析して動作を補助し、神経回路の再学習を促すリハビリ機器)

言語聴覚療法関連機器として、神経に働きかけて嚥下反射を促す機器や筋肉を強化して機能回復をサポートする機器などを紹介

視線の動きだけで画面上のキーを選び、文字入力ができるアイトラッキングを体験。身体を動かせない場合も、目線による意思伝達が可能

回復期リハビリテーション病棟の病室見学

電子カルテ等を多職種で共有できるスタッフステーション

医療・介護の連携モデルを国際的に展開

平成医療福祉グループは、国内で培った知見を世界へと広げるため、インドネシア・南ジャカルタに「Heisei Rehabilitation Clinic」を開院。現地スタッフと日本人スタッフが連携し、日本で培われたリハビリテーションの知見を提供しています。この国際展開には、「日本式リハビリの導入による地域貢献」と「EPA候補生たちが母国で活躍できる場の創出」という強い想いと期待が込められています。今回の視察は、徳島とインドネシアが医療の力で深く繋がっていることを再確認する貴重な機会となりました。

 

インドネシアリハビリテーションクリニック開設への想いなど詳しくはこちら
平成医療福祉グループnote

お問い合わせ:博愛記念病院 TEL 088-669-2166

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