あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。
デイケア1月の園芸活動は、新年の園芸活動にふさわしく、
「藍の絵の具で書初め」を行いました。
藍の絵の具は「沈殿藍(泥藍)」を使って作りました。
今回は11月の園芸活動で藍の種取りをした際に残った藍の葉で作成しました。
沈殿藍とは・・・
藍の葉を茎ごとバケツに入れ、水を入れて数日間おいて発酵させます。
数日後、発酵臭がしてきます。
11月に行ったので、気温が低く、夏に行うより、発酵するのに時間がかかりましたが・・・
3~4日後にはうすい黄緑色の液体が出来上がります。
ここに石灰を水につけて一晩おいた上澄み液を入れて空気を入れてかき混ぜます。
すると・・・
黄緑色だった液が次第に青く変化してきました!泡も青くなってきています。
これを一晩おくと・・・
藍の色素と水が分離します。
上の水分を捨てて藍の色素を残していきます。
毎日、少しずつ入れ物を小さくしながら上にたまった水分だけ捨てていきます。
こうして藍の色素だけ残していくと、だんだん藍の色素にとろみが出てきます。
これを沈殿藍、泥藍と呼びます。
これに水のりを混ぜて藍の絵の具を作りました!
まずは半紙に練習をしていただきました。
「え!?字書くの!?」
「えー、どうしよう、書けないわ~」と初めは戸惑われ、
「何を書こうか・・」と考え込んでいましたが、職員が作成した見本を見ながら
「ウサギさんの絵、可愛いわね。これにしようかな」など、
みなさん書くものが決まるとサラサラと書かれていました。
今年の干支にちなみ、ウサギの絵を描かれる方が多かったです。
「手が震えて・・・」
「さっきの方が可愛くかけたな」
「こんなの久しぶり」
「絵が下手なのよ」と話されていましたが・・・。
職員が作成した見本を見ながら熱心に練習されていました。
どことなく、描かれたご本人に似ているような・・・?
可愛らしいウサギさんが沢山♪♪♪
「ピョンピョンと飛び跳ねたいわね」と思いを込めて描かれていました。
文字を書かれた方は今年の目標や好きな言葉などを書かれていました。
中には、「中学校の先生から送られた言葉。とても素晴らしい先生だった」と当時の思い出をたくさん話してくださる方も。
みなさん、「筆で書くなんて、しばらくやってないからはずかしいわ~」と言いながらも、
いざ書きだすとさすがに手慣れたご様子でした。
「練習」と呼ぶにはもったいない、素晴らしい作品となり、こちらも飾らせていただきました✨
練習した後は、葉書に清書です!
練習通りに書かれる方、練習とは違うものを書かれる方・・・
丁寧に清書されていました✨
葉書が乾くのを待つ間、葉書を飾る額を作成しました。
病院でとれた木の実や綿やお花を使い、お好きなように飾って額を作っていただきました。
海で拾ってきた流木も素敵に飾ってくださいました。
「いろんな形があるね。」「これなんか素敵ね」と作り終えた後も流木を熱心に見られている方がいました。ご自宅で「生け花に使いたい」と、大事に持ち帰られました✨
中には、「これ、人の顔みたいね・・・。怖い~」と話される方もいれば、
「こういう、変わったものが好き!」と変わった形の流木だけを選ばれる方も・・・
シンプルに仕上げる方、左右対称に飾られる方、色とりどりに飾られる方・・・
みなさんの個性が光る作品が出来上がりました。
今年もみなさんとたくさんの植物を育てて、楽しい1年になりますように!
字を書くのが苦手な方には写真を飾っていただきました(^^♪
「良かった。いい思い出ができた」と言っていただきました。
今年も「藍仕事」は3月の種まきから始まります。今年はどんな色に染まるでしょう~
ワクワクしますね!